二子玉川蔦屋家電(世田谷区玉川1)内のインテリアショップ「ARFLEX ReStore(アルフレックス リストア)」(TEL 03-5717-9222)がリニューアルオープンして1カ月がたった。運営はアルフレックスジャパン(渋谷区)。
アルフレックスは、1969(昭和44)年にイタリア・アルフレックス社で家具作り学んだ創業者の保科正さんが、日本での販売権と製造権を持って帰国し、「長く安心して使える家具づくり」をコンセプトに創業したブランド。同社広報・PR担当者の高下菜摘さんは「商品を展示するショールーム型の店舗から、当社の4つの取り組み「Reuse(リユース)」「Repair(リペア)」「Resale(リセール)」「Refresh(リフレッシュ)」を体感してもらえる初のコンセプトショップにリニューアルした」と話す。
店舗面積は約70坪。1、2週間に1回展示商品を入れ替えるという店内には、通常商品に加え、アップサイクル家具、展示現品など40種類近くの家具やインテリアアイテムなどをそろえる。
「Reuse」は同社が2013(平成25)年から取り組んでいる「arflex ECO PROJECT(エコ プロジェクト)」の一環。家具作りの過程で生じる生地の端切れを使って製作したトートバッグ、ワインバッグ、ルームシューズ、クッションなどの小物を同店で限定販売し、売り上げの一部をチャリティー活動へ寄付する。
「Repair」では、ソファのカバーやパーツの交換、傷んだウレタンの張り替えなど、廃番になった物も含め、長く家具を使うことを想定した家具のメンテナンスメニューを提案する。
「Resale」では、店頭ディスプレイやイベント出店時に使った展示現品を通常価格より割り引いて販売する。山梨県にある総合プレゼンテーション施設「カーサミア河口湖」で行ってきたアウトレット販売を同店に集約する。
「Refresh」では、使われなくなった家具を下取りしてメンテナンスを施し、新品同様になったアップサイクル製品を販売。タイミングによっては製造終了となった人気モデルを販売することもあるという。
リニューアルに合わせ、現在開催中の都立大学の額装店「newton(ニュートン)」が手がけた額装品を展示する「額装を楽しむ展」のほか、9月にはジャノメのミシンを使い家具の端切れで小物を作ってもらう「Sewing Workshop(ソーイング ワークショップ)」の開催を予定する。
店長の粕谷達郎さんは「買い物ついでにふらっと立ち寄れるような店作りを目指している。一つの役目を終えた家具が生まれ変わり、新たな持ち主の元へ受け継がれていくストーリーも商品から感じ取ってほしい。家具を部屋に置いた時のイメージや、照明、グリーン、アートの配置など、何か一つでも心豊かな暮らしのヒントを持ち帰ってもらえれば」と話す。
営業時間は11時~19時。