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東京都市大で講演会 「老人が楽しく過ごせる町づくり」をテーマに

前回の講演会の様子

前回の講演会の様子

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 東京都市大学二子玉川夢キャンパス(世田谷区玉川2)で8月26日、「老人が楽しく過ごせる町づくり」をテーマにした講演会が開催される。

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 主催は同大濱本卓司名誉教授が代表を務める「ボイド空間研究会」。メンバーは一線をリタイアしつつも違った形で社会参加している建築の専門家5人で、異なる建築分野の知識を持つという。同会では老人問題と建築の結びつきを独自の視点で探求している。

 何らかの社会貢献をしながら世の中と関わろうとする老人を応援するため、住民と自治体が一体となって共有空間を利用したまちづくりに取り組もうと提言する同会。若い世代との交流を通じて、老人の知識や経験を未来につなげ、持続可能なまちづくりのアイデアを提案している。

 講演会は3回シリーズの2回目。今回は「住み心地の良さ」「働き場所の確保」「安心できる暮らし」などについて議論する。濱本名誉教授は「現代の日本では、地震や台風、コロナ禍などにおいて、高齢者は弱者として扱われることがある。避難や安全な場所の確保、医療や介護の課題において、個人と公的支援だけでは限界がある。そのため、地域コミュニティーの共助を通じて、高齢者のニーズを考慮したまちづくりを進める視点が必要」と話す。さらに「高齢者が社会参加を通じて充実した生活を送るチャンスを持つためにも、まちづくりに取り組むことが重要」とも。

 濱本名誉教授は「私たちのような高齢者の方々はもちろん、いつの日か高齢者になる、私たちよりも若い世代の方々にも集まっていただき、私たちのメッセージのバトンタッチができれば」と期待を込める。

 開催時間は13時30分~16時。参加無料。事前申し込み不要。

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