成城の老舗精肉店、総菜メニューに「スコーン」-人気に

肉のガラスケースの上に並ぶ総菜。店主の川上直之さん

肉のガラスケースの上に並ぶ総菜。店主の川上直之さん

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 成城の精肉店が手作りで販売するスコーンが人気を集めている。販売しているのは成城学園前駅から徒歩1分の場所にある老舗精肉店「川上精肉店」(世田谷区成城6、TEL 03-3482-1167)。

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 もともと総菜なども販売していた同店がスコーンをメニューに加えたのは3月で、「Seijyo Scone」と名付けて販売した。きび砂糖を使うなど素材にこだわって作り、チョコレートとハワイアンソルト、ブルーベリーとクリームチーズ、黒豆とよもぎなどの中から毎日3種類を店頭に並べる。価格は1個200円。

 1929(昭和4)年創業の同店。初代店主は故郷の新潟・山古志村から上京し、渋谷の川上興三吉商店で修業を積んだ。その後、のれん分けをして成城に店を開いた。現在は3代目店主を務める川上直之さんと母、姉2人の4人で切り盛りしている。

 国産肉にこだわって販売を続ける同店。店主の川上さんは「産地ではなく、自分たちが食べておいしいと思えるものを提供している」と話す。ハムやベーコンなどの加工肉も、発色剤や添加物などの薬品が極力使われていない安全なものを選びたいと、サンプルを取り寄せ納得した商品を販売。現在は、帝国ホテルにも卸す太田ハムや相模ハムの商品を取り扱う。

 肉同様に人気があるのが板前経験を持つ姉が作る総菜。メニューは、厚焼き卵(1本630円)、創業当時から変わらない味のポテトコロッケ(120円)、ハーブローストチキン(100グラムあたり336円)などで、常時10種類ほを肉のガラスケースの上に並べる。入り口横の冷凍庫には15種類以上の手作りスープやカレー(260円~)を陳列。居合わせた常連客は「ここに来ると、メーンから副菜、デザートまで一食分が全てそろうので助かる。しかもおいしいので、つい手が伸びてしまう」と太鼓判を押す。

 「成城という土地柄、値段だけでなく、こだわりを買ってくださるお客さまが多い。これからもニーズに応えられるような店づくりをしていきたい」川上さん。

 営業時間は10時30分~19時30分。日曜・祝日定休。総菜は毎日14時過ぎから販売。配達も行っている。

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