世田谷の保護者らが「六ヶ所村ラプソディー」上映会-自分たちで考える場に

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 世田谷区の保護者らが中心となり結成した「じぶんたちが考える会」が5月19日・21日、鎌仲ひとみ監督作品「六ヶ所村ラプソディー」の上映会を鎌田区民センター(世田谷区鎌田3)で開く。

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 今年3月に地域住民が中心となり結成した同会の発起人は、鎌田で自由創作・造形教室「子どものアトリエ」を開く村上ゆかさん。これまでにも、多摩川河川敷のプレーパーク「きぬたまあそび村」でアートを担当し、瀬田4丁目広場での読み聞かせ会「瀬田の本棚~せたぼん~」や「砧南グリーンズ」(前・砧南小学校PTAボランティアパトロール隊)など、地域の活動に携わってきた。同会の発足は2011年3月の東日本大震災がきっかけで、村上さんは「自分たちの身近で起こっている社会問題や環境問題についての情報を共有し、話し合って考えて、その考えに基づいておのおのが自分で行動を選択する『意識改革』を生む場をつくりたい」と、旧知の仲間7人と共に立ち上げた。

 発足後初のイベントとして、日本のエネルギー政策の一つ核燃料サイクルについて切り込んだドキュメンタリー映画「六ヶ所村ラプソディー」の上映会を企画。同作品は2006年に鎌仲ひとみ監督が発表し、青森県下北半島太平洋岸の六ケ所村にある使用済み核燃料再処理工場の稼働をめぐる村人の動きや暮らしを中心に追ったもの。同作品はこれまでに全国で500回以上自主上映された。同作品の製作と配給を行う「グループ現代」(新宿区)が4月8日から6月16日の期間限定で、同作品の自主上映会の開催を特別価格(来場者1人あたり500円の事後精算)で受け付けていたことから、村上さん率いる同会がこれに応募し開催の運びとなった。

 上映時間は約2時間で、鑑賞後に参加者同士で作品を題材に話し合い、「考える」場を設ける(参加自由)。現在、幼児連れの保護者も参加ができるよう保育スタッフを募集中。村上さんは「分からないから・知らないから、と知らん振りしていては、笑い合える毎日を失うかもしれない。皆が笑顔で暮らしていくために、この作品以外のことでも自分たちが気になっていることを持ち寄って一緒に考えましょう」と参加を呼び掛ける。

 上映は全3回。参加費は800円(高校生以下無料)。上映時間や申し込み方法など詳細は同会のホームページで確認できる。

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