小田急電鉄は5月7日、成城学園前駅、祖師ヶ谷大蔵駅の構内にあるロッカーで、クリーニングの受け渡しができる「ライフサポートロッカーforクリーニング」を始めた。
サービス対象は改札の外にあるロッカー。サービスの利用には会員登録が必要で、登録の1週間後に届く専用バッグと伝票を使い、クリーニング品の受け渡しを行う。クリーニング品はロッカーに預けて2日から3日で完成し、事前に登録したメールアドレスでクリーニング完了の知らせを受けたら、ロッカーにてクリーニング品を受け取ることができる。決済とドアの開閉は電子マネーで行う。
小田急電鉄の沿線事業部の中村俊司さんが抱いていた「クリーニングに出すには普段より早く家を出て、駅から離れたクリーニング店に通わなくてはいけない」という生活の不満から生まれた新しいサービス。自動化されたロッカーなら、週末に並んで会計をする必要はなく、電子マネーでスムーズな支払いができる。なお、電子マネーはパスモとスイカに対応している。主なターゲットは、忙しいビジネスマン。
中村さんは「始発から終電まで受け渡しができるという時間の制約がない点と、移動時間の削減できるのが、最大のポイント。サービス開始から1カ月あまりが経過して、複数回利用するリピーターが増えてきた」と話す。利用料金はワイシャツのハンガー仕上げで200円、ブラウスが600円など。クリーニングサービスは「つくばクリーニング」が請け負う。
なお、同ロッカーは時間貸しロッカーとして、3時間150円(以後は3時間ごとに150円)で利用することもできる。短時間の利用であれば貸しロッカーより安いため、時間貸しロッカーのニーズも高い。同様のサービスは今後も小田急線沿線の世田谷区や渋谷区など、単身のビジネスマンの多い地域で展開する計画もある。