見る・遊ぶ

世田谷美術館で造形展「ある造形家の足跡 佐藤忠良展」

世田谷美術館で開かれている「佐藤忠良展」のエントランス

世田谷美術館で開かれている「佐藤忠良展」のエントランス

  • 0

  •  

世田谷美術館(東京都世田谷区砧1、TEL 03-3415-6011)で現在、「ある造形家の足跡 佐藤忠良展-彫刻から素描・絵本原画まで:1940-2009」が開催されている。

[広告]

 1912(大正元)年に宮城県で生まれ、北海道で育った佐藤さんは20歳で上京し、東京美術学校彫刻科に入学。以後、現在に至るまで80年近くにわたる歳月を、一貫して具象彫刻の制作に費やしてきた。

 「佐藤忠良は多数の作品が全国各地で親しまれている巨匠。代表作だけでなく、素描や石膏原型などアトリエで生まれる習作のほか、初期の油彩や水彩、絵本の挿絵、美術教科書に触れることで、佐藤忠良の長きにわたる思索の経緯や人間観、芸術観を感じることができるのでは」と学芸部の杉山悦子さん。

 同展では、宮城県美術館の所蔵品を中心にブロンズ彫刻約80点のほか、素描約70点、絵本・挿絵原画約70点、青年期の初期作品や関連資料などを合わせて約250点を展示。東京の公立美術館としてこれだけの数の作品を展覧するのは初の試みだという。

 見どころは、ブロンズ彫刻では王貞治さんの頭像。佐藤さんは「王さんにも孤独な寂しさが多分あるはずだし、僕なりにそれを解釈した」と語っている。絵本原画では、絵本「おおきなかぶ」の原画や、戦時中に描いた絵本「ウシヲカフムラ」も。

開館時間は10時~18時(入場は17時30分まで)。月曜休館。入場料は、一般=1,000円、65歳以上・高校生・大学生=800円、中学生以下=500円。3月6日まで。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース