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関東中央病院のイルミが点灯-早世の看護師祈念が契機、地域の冬の癒やしに

4日に点灯した関東中央病院正面玄関前イルミネーション

4日に点灯した関東中央病院正面玄関前イルミネーション

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 世田谷・上用賀の「公立学校共済組合関東中央病院」(世田谷区上用賀6、TEL 03-3429-1171)は12月4日、毎年恒例の正面玄関前に施す冬のイルミネーションを点灯した。

点灯式で・(左から)多田晋副院長、新家眞病院長、小林利宏主任電気技師

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 2006年から毎年、冬に点灯する同院正面玄関前のイルミネーション。2つの雪だるまに緑色のトナカイ1頭、青色のトナカイ3頭、電灯にはツリーを模し、周囲の木々や芝生にも電飾が施され、毎年同院利用者以外の地域の人々にも「冬の名所」として知られる。写真愛好家などの来訪も少なくない。節電にも配慮しLED照明を使用、通常の電灯(水銀灯)を消灯することで普段の約3分の1の電気使用量になるという。

 4日17時ごろに行われた点灯式には、新家眞病院長をはじめ多くの関係者や同院利用者らが立ち会い、多田晋副院長のカウントダウンとともに大きな拍手で今年の「冬の光」を迎えた。

 「実は、患者さまや地域の方々の『冬の心の癒やし』として行う同イルミネーションが当院で始まった契機については、最近まで院内でもほとんど知られていなかった」と総務課長の前澤一吉さん。2006年ごろ、同院で看護師をしていた20代の女性が病気で亡くなり、その家族や同僚らが彼女をしのび生前「病院にクリスマスのイルミネーションをしたい」と話していた故人の遺志を継ぐ形でイルミネーションのトナカイ1頭の寄贈を行った。これを耳にした同院の医師やスタッフが、他のイルミネーションの寄贈を追加したことがきっかけで、次第に装飾の規模が大きくなり現在に至ったという。

 同電飾を初めから手掛けてきたのは、主任電気技師を務める小林利宏さん。事の発端を知る小林さん、これまで誰かに説明することもなかったが「ご遺族から寄贈を受けた最初の緑色のトナカイを中心に装飾のデザインをしてきた」と明かす。通常業務の合間に行うため、作業完了には2週間ほどを要すという。

 点灯時間は17時~22時。イルミネーションは来年2月14日まで。

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