玉川高島屋S・C(世田谷区玉川4)は3月1日、本館屋上庭園の約3分の1となる1000平方メートルをリニューアルし一般開放する。
1969(昭和44)年の開業以来、商業施設の屋上庭園の先駆けとして利用客らの交流・憩いの場として親しまれてきた同所。2003年には隣接する南館との間をブリッジでつなげ、約1300平方メートルの屋上庭園を新設。約4000平方メートルの国内最大級の面積を誇る。
リニューアルのコンセプトは「キッズガーデン」。「自然に包まれた屋上で子どもたちが自由に走り回る空間」をイメージし、以前林だったスペースを「芝生の丘」へと改装。サッカー場でも使用されている芝生を敷き詰めた同スペースの高低差は1.8メートルあり、隆起部にはEPS材(ポリスチレンホームのブロック材)を使用して荷重に配慮した。暑さ対策として「パーゴラ(日よけ)」を設置したほか、彫刻を点在させ、ウッドデッキで導線をつなぐことにより「走り回りたくなる屋上庭園」を目指した。
同所では今後、屋上コンサートや親子で参加できる自然ツアーの実施も予定する。5月の大型連休に観覧無料の演奏会「リバーサイドクラシックス音楽祭」を開くほか、屋上庭園の魅力と身近な自然を楽しんでもらうため、親子向けの「屋上散策ツアー」を3月~7月・10月の第3日曜日と11月の第2日曜日に開く。季節に沿ったテーマで自然の魅力を再発見し、親子の触れ合いの場として企画する(参加無料)。同庭園には約150種類の植物が植栽されており、3月にはしだれ桜、梅、ヤマモモなどを楽しむこともできる。
同S・Cの営業時間は10時~21時。