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成城で生まれた芋焼酎「成城日和」発売-限定800本、地産地消の提唱

芋焼酎「成城日和」

芋焼酎「成城日和」

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 会員制貸菜園「AGRIS SEIJO(アグリス成城)」(世田谷区成城5、TEL 03-3482-0831)で栽培し収穫したサツマイモから醸造した芋焼酎「成城日和」が4月28日、成城地区を中心に販売開始される。

同園で収穫されたサツマイモ「黄金千貫」

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 「小田急ランドフローラ」(世田谷区成城)が運営する同菜園は2007年、小田急線の複々線化事業および連続立体交差事業により成城学園前駅ホームが地下移設されたことで生まれた敷地に誕生。成城学園前駅西口徒歩1分に位置し、約5000平方メートルの敷地内にはイーストとウエストの2つのガーデンからなる菜園区画のエリアとラウンジやロッカールーム、パウダールームが完備されたクラブハウスを併設する。

 同園は収穫物を用いて菜園の魅力を高めるサービスについて検討し協議を重ねた結果、サツマイモの栽培から商品化する同プランを決定。昨年5月より園内区画約360平方メートルを使用し、「試行錯誤を重ねた」という屋上緑化に適したオリジナルのブランド土を使用して、サツマイモ「黄金千貫」を栽培した。同10月に約770キロを収穫し「和蔵酒造」(千葉県君津市)で醸造、商品化にこぎ着けた。

 「デンプン含量が多く甘みも強く、芋焼酎に最適と言われる」同イモを、黒麹を発酵に使用し、「二次仕込み法」「常圧蒸留」という「伝統的な製法」にこだわった。同園支配人の森口智康さんは「芋の風味を生かしたすっきりとしてキレがありながらもサツマイモ独特の香りととろりとしたうま味のある焼酎に仕上がった」と話す。

 同商品の製造と発売により「地産地消のモデルを提唱し、地域の活性化や地域のイメージ向上」を目指す。商品の名称とデザインは、同園会員や近隣住民の協力を得て決めた。同エリアの「風、光、土、緑」に恵まれたイメージに基づき、720ミリリットル容量の茶色の瓶に深い緑のラベルを選んだ。

 販売数は限定800本で、販売先は同園1階のショップ内、odakyuOX成城店。ほかに成城地区の一部の販売店やレストランでの提供を予定する。「今年からは原料のサツマイモの生育から収穫、完成までご協力いただける『焼酎オーナー制度』も創設する。ぜひお気軽にお越しいただければ」と森口さん。

 販売価格は2,160円。

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