玉川町会、東神開発、東急電鉄が共同で4月10日、二子玉川における持続的な街づくり活動を進めるエリアマネジメント団体「二子玉川エリアマネジメンツ」の設立を発表した。
保坂展人世田谷区長(左)と握手をする佐藤正一代表理事(4月10日17時)
同団体は世田谷区玉川1~4丁目周辺の住民組織と企業が協働で進めるエリアマネジメント活動に取り組む。昨年10月に「設立準備委員会」を設置し、玉川町会、東神開発、東急電鉄で協議検討を進めてきた結果、同日から「任意団体」の形式で組織を発足した。
三者は以前から、地域の祭事運営、防災関連の取り組み、交通安全の取り組み、イベント情報の集約発信の取り組みなどを行ってきたほか、街づくり基本方針案の策定など計画的に街の課題を解決することを目的とした各種の活動を共に進めてきた。
これまでの同活動は、住民、企業従業員のボランティアや寄付などの善意の協力や行政からの補助金などによって支えられていたが、同団体を設立することで、一部の活動において対価を得る仕組みを構築し、収益を各活動へ一定のルールに基づき配分をする。経済面でのマネジメントも行い、自立的・継続的な街づくり活動の展開を目指すという。今後は、世田谷区など行政からのバックアップも得ながら、さまざまな街づくり活動に取り組む。具体的な事業の始動は今年10月以降を予定する。
代表理事は佐藤正一(玉川町会)さん、そのほか戸田允易(玉川町会企画部長)さん、常木哲(東神開発 取締役)さん、東浦亮典(東急電鉄 都市創造本部事業計画部統括部長)さん、芳賀孝(玉川町会会長)さん、名川志信(玉川町会副会長)さん、中村輝之(玉川町会事務局長)さんの6人が理事を務める。
同団体の名称をマネジメン「ツ」(management”s“)とすることで、「この街づくりの組織が一つの『チーム』になってほしいという思いで皆で決めた」と明かす佐藤代表。二子玉川の街づくりの特徴について「住む・働く・訪れる街として24時間365日、人々が息づく」ことを挙げ、「多摩川を背にして眺める時、国分寺崖線の手前に左右へ広がるこの街が、新しいものを生み出せるような場所にしたい。10年、100年先の街を見据えて取り組む」と意気込む。