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世田谷・山野小学校でチャリティーコンサート-地域と一体で支援

教職員有志も歌を披露。ギターを弾くのは溝口校長。

教職員有志も歌を披露。ギターを弾くのは溝口校長。

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 世田谷区立山野小学校(世田谷区砧6)で6月18日、「東日本大震災復興支援-ふるさと山のチャリティーコンサート」が開かれた。主催は山野小学校運営委員会。

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 同校では新学期から6年生の総合的な学習として震災関連について学習を始めた。被災地や被災者の様子を調べ、発表を行い、被災地のために何ができるかを話し合った結果、学校全体で募金をすることに。6年生が各学年の教室へも募金を呼び掛け、4月28日の朝に募金を募った結果、8割以上の児童が募金に協力し、1日で約33万4,000円の募金が集まったという。

 そうした児童の活動を見て「次は大人の番だ」と、今回のチャリティーコンサートが企画された。地域運営学校2年目を迎える同校。学校運営委員会としてチャリティーコンサートを企画した。発案者の6年3組担任の金子教諭は「学校と地域が一つになれる、心のよりどころとなるようなチャリティー活動は何かと考え、学校でのコンサートを企画した」と話す。

 当日は、同校体育館でPTAコーラス、山野小合唱団、山野太鼓、教職員有志が歌「空も飛べるはず」「翼をください」を披露。祖師谷商店街の写真館「吉浦写真館」の吉浦さんがボランティア活動で訪れた被災地の写真のスライドショーや写真パネル展示、6年生が調べた震災に関する発表の展示も行われた。地域の社会福祉施設「砧工房」はお汁粉を振る舞い、被災地石巻の養鶏場の卵の販売も。コンサートの最後は来場者全員で「上を向いて歩こう」を合唱、体育館に歌声が響いた。

 この日、420人を超す来場者があり、チャリティー終了時点の募金額は11万1,111円だった。学校運営委員会から区を通じて被災地へ送られる。

 同校では今後も学校運営委員会の行事などに合わせ、地域と学校が一丸となった支援活動を続けていくという。

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