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都市大生が地域コミュニティサロン設計を提案 多世代交流実現目指す

学生の発表する姿

学生の発表する姿

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 東京都市大学 等々力キャンパス(世田谷区等々力8)で8月8日、同学校の学生らが、東急不動産が企画する「世田谷中町プロジェクト」の一環として設立予定の地域コミュニティサロンの空間設計とプログラム企画を同プロジェクト関係者に提案した。

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 世田谷中町プロジェクトは、世田谷区中町5丁目にあったNTT東日本の社宅の場所を、東急不動産がNTT東日本と定期借地権設定契約を結び、約1万坪の敷地内に残された建物を解体。昨年秋からコンセプトに「地域包括ケアの拠点として、子育て期から高齢期までの多世代が気持ちよく暮らすことができる『世代循環型』の街づくり」を掲げた。

 同プロジェクトは、第一種低層住居専用地域における70年の転定期借地権付き分譲マンションと、自立高齢者から要介護者まで一人ひとりに合わせた多様なサポートを提供するシニア住宅の複合開発。

 今回、学生らが提案したのはシニア住宅「グランクレール世田谷中町」の1角を利用したスペースを多世代が多く利用するコミュニティサロンの設計や企画案について。今回の企画に参加する学生は、都市生活学部(川口英俊研究室3年生12人、坂倉杏介研究室3年生11人)と人間科学部(山藤仁研究室3年生7人、4年生2人)の学生の合計32人。それぞれ空間デザインやコミュニティマネジメント、幼児教育について学ぶ。学生らは3班に分かれ、各企画を提案した。

 各班約15分のプレゼンでは「自分たちが何から始めたのか」や「アンケートをとり、よいコミュニティをつくるための課題と解決策」「解決策から産まれたテーマを基に、作った空間デザイン」を発表した。「ものづくりを行うこともできるカフェ」を提案した班や、「体験教室が行えるような『学べる空間』」を提案した班もあった。

 今回の取り組みをとおして、学生の川崎友美さんは「シニア住宅に住んでいる方はアクティブに活動される方が多いと感じた」と話す。「普段、異なる研究を行っている学生と、同じ企画に取り組んだことは自分とは異なる視点を持っていることに、グループワークの難しさも感じた」とも。

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