福島県内で暮らす親子を世田谷に招き、保養の機会を提供する「ふくしまっ子リフレッシュ in 世田谷」プロジェクトは12月23日~26日、第3弾冬休み編を開催する。
世田谷区内外20市民団体が連携する同プロジェクト。今年の春休みに続き夏休みにも開催した第2回には福島からの33家族111人を2期に分けて招待。最少年齢5カ月からの親子が、大蔵第2運動場宿泊施設と同区立老人休養ホーム「ふじみ荘」(上用賀6)に最大7泊し、砧公園や同運動場内の野外プール、同区「プレーパーク」などで野外での活動を楽しんだ。有志のボランティアと善意の寄付によって運営されており、前回は約170人の個人と30を超える団体・企業から総額約240万円の寄付金が集まった。
3回目となる今回は「楽しいクリスマスリフレッシュをプレゼント」をテーマに、今月23日からの3泊4日で約60人が参加する。滞在期間が短いため、自由行動の時間を多めに設け「世田谷観光ツアー」の催行を企画しているという。
前回実施した参加者アンケートでは、回答者の全員が同保養機会への「継続的な参加を望む」と答えており、同時に「自分たちにもできることはないか」という声も多く寄せられたことから、今回は最終泊日の25日夜に活動の今後を一緒に考える「大懇談会」も開く。
同プロジェクトを運営する「福島の子どもたちとともに・世田谷の会」のあいぼしもとこ副代表は「とにかく運営の継続をと考えている」と話す。同会では前回の様子や会計報告についてホームページやパンフレットを制作し活動内容の広報に努める一方、福島の実情を知ってもらうための講演会なども開催しており、運営へ継続的に関わってくれるスタッフが不足しているという。ほかに年間を通じて使用できる「宿泊施設の提供」を挙げ、協力と協賛を引き続き呼び掛けている。
同会は12月9日に同プロジェクトの「ボランティア説明会」を開催する。場所は世田谷ボランティアセンター(世田谷区上馬2)第3会議室。時間は11時~12時30分。