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二子玉川公園内日本庭園で初の夜イベント「秋の夜長」 中秋の名月と虫の声めでる

夜の日本庭園「帰真園」の様子

夜の日本庭園「帰真園」の様子

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 世田谷区立二子玉川公園(世田谷区玉川1)内の日本庭園「帰真園」で9月27日、夜の特別プログラム「秋の夜長」が開かれる。

日本庭園「帰真園」の玉園から国分寺崖線に望む月の風景

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 2013年4月に開園した同園の中核施設として周辺の豊かな自然と文化を踏まえ、市民の環境福祉、子どもたちの文化教育に役立つことを目的に作庭された同区立初の周遊式日本庭園。ユニバーサルデザインを取り入れ、ベビーカーや車いすの利用者も負担なく楽しめるように設計されている。多摩川の源流から二子玉川までをテーマとした縮景庭園のほか、純和風の文化財「旧清水邸書院」を有し、お茶やお花などの日本文化を体験できるイベントが開かれている。

 開園以来初という夜開催の同イベント。もともと、庭園内の「玉円」から望む「二子帰帆河岸」(ふたこきはんがし)は国分寺崖線上から顔を出す月を眺望できるパノラマ景の視点場として設計されていることなどから、「夜の日本庭園を楽しみたい」という来園者からの多くの声に応えて、「3年目にしてついに実現にこぎ着けた」と企画担当で同園ビジターセンターの横田明子さん。

 イベント当日は中秋の名月。天候に恵まれれば庭園で月を鑑賞することができるという。参加者は行灯(あんどん)を持ち、庭園内を秋の虫の鳴き声を楽しみながらゆっくりと散策。最後に同書院内で床脇に立て込まれている金色の襖(ふすま)に描かれた葛(くず)の絵柄を堪能しながら葛湯を味わい休息する。散策のガイドは、同庭園を作庭した高崎康隆さんや東京農業大学造園科学科・華道部の学生の協力を得て実施する。

 横田さんは「初の試みでスタッフ自身も楽しみにしているイベント。夜の帰真園の魅力を多くの方に味わっていただければ。家族での参加も歓迎」と呼び掛ける。

 開催時間は約1時間。全3回(18時30分~、19時~、19時30分~)で、各回定員15人。要事前申し込み。先着順。小学生以下は保護者同伴。参加無料。9月19日17時までにビジターセンターへ直接または電話で申し込む。

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