シューマイの無人直売所「野田焼売店 直売所 用賀店」 （世田谷区用賀4）が2月9日、用賀二条通り沿いにオープンした。運営はクサマ（中野区）。

　手作りシューマイを看板メニューに都内で2店舗を運営する同社。新型コロナの影響により自宅で夕食を食べる機会が増えた客から「お土産で持ち帰りたい」「冷凍を好きなときに食べたい」という声が寄せられたことから冷凍食品の開発に着手した。初出店となる同直売所では、客が自宅でも店舗の味を再現できるようにと1年近くかけて完成させたシューマイに加え、「家庭の食卓に彩りを」との思いから直売所のために開発した商品も提供する。24時間いつでも「気軽に」「不安なく」買い物をしてもらいたいと、商品の代金を料金箱に収めてもらうシンプルな無人販売形式を採用した。

　メニューは、国産の豚肉とタマネギを100パーセント使ったという「シューマイ」（12個入り）や、花ザンショウの香りが特徴という「マーボー豆腐」（3パック入り）、中にカスタードを入れた「桃まんじゅう」（12個入り）、野菜に比べ肉の比率を多くしたという「ギョーザ」（40個入り）を用意。価格はいずれも1,000円。今後は定番商品や季節限定商品などを増やしていきたいという。

　経営企画室の佐久間泰郎さんは「自社で直接配送して販売を管理することにより中間マージンを大幅にカットし、より良い品質の商品を適正な価格で届けることができた。明るい話題が少ない社会状況の中で、家庭の食卓を明るく照らしていけるような商品を提供していきたい。自宅の冷蔵庫から食材を取り出すように気軽に利用してもらえれば」と話す。