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二子玉川の「カフェ・リゼッタ」、お菓子のレシピ本出版

レシピ本「Cafe Lisetteのお菓子」を執筆した鶴見昂さん

レシピ本「Cafe Lisetteのお菓子」を執筆した鶴見昂さん

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 玉川高島屋南館裏にカフェや服飾店を展開するカフーツ(世田谷区玉川3)が3月20日、レシピ本「Cafe Lisette(カフェ・リゼッタ)のお菓子」(エンターブレイン)を出版した。

濃厚なチョコレートが際立つ「ショコラのタルト」

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 執筆を手掛けたのは同社が運営する「カフェ・リゼッタ」(玉川3、TEL 03-5717-3779)のシェフ、鶴見昂さん。同書で紹介するのは、カフェでも提供している人気のお菓子、ビスキュイ・クロッカンやキャトル・キャール、パン・ド・ジェーヌ、タルトなどから、お菓子をアレンジした料理(カシスマムラードを添えた豚ロース肉のソテー)まで約50種類。「鶴見さんが『今、おいしいと思うもの』を詰め込んだ」という。

 「以前はショーケースに並ぶような華やかなお菓子を意識することが多かった」と鶴見さん。最近では、昔から家庭で作られてきた焼き菓子のような「ノスタルジックな味覚」も大切にしていきたいとして、同書でもさまざまなタイプのお菓子を紹介する。「好みは人それぞれ。基本に固執しないで、手に取った方のシチュエーションや解釈に合わせて、自分らしいお菓子をつくり上げていってほしい」と、各レシピでは基本の手順に加えてアレンジの方法も提案する。写真にもこだわり、実際にお菓子を作る人だけでなく、「眺めているだけでも楽しいもの」を意識したという。

 面識のあった機関誌の編集者に声を掛けられるまで、本の出版は頭になかったという鶴見さん。しかし、出版後、昨年の東日本大震災前に同店を訪れたことがあったという福島在住の読者から手紙を受け取った。「震災以降何かと後ろ向きだった気持ちが、レシピ本を読んでそれ以前の気持ちを思い返すことができた、と書かれていた。その一言を頂いただけで、出版して良かったと思った」と振り返る。

 「今後は、カフェで提供している総菜をメーンにしたレシピ本も手掛けてみたい」と意欲を見せる。「新しいお菓子についても、嗜好(しこう)品だからこそ追求できる、高揚感を盛り立てるような味を見つけていきたい」とも。

 価格は1,575円(税込み)。大手書店などで販売している。

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