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二子玉川で区内初・災害時帰宅困難者対策訓練へ-ツイッターやアプリ活用

二子玉川駅と多摩川

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 世田谷区は首都圏直下型地震に備え、二子玉川駅周辺において帰宅困難者を想定した訓練を6月21日に実施すると発表した。現在、参加者を募集している。

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 同駅の1日平均乗降客数は2011年3月の再開発事業に伴う新商業施設開業後約20%増加しており、2012年度は約12万3911人(田園都市線=7万9261人、大井町線=4万4650人)を記録した。

 同駅は世田谷区内の交通の要所でありながら、周辺に大規模な公共施設がないことから2011年3月の東日本大震災では駅構内や周辺商業施設に帰宅困難者らが多数滞留し大混雑した。同区危機管理室災害対策課はこれらを受け、首都圏直下型地震の発生に備え、大勢の帰宅困難者の避難や待避を想定した訓練を同区としては初めて、同地で実施することを決定。併せて同街関係者や住民らに役割分担の検討や今後の具体的な対策など、適切な受け入れ態勢準備を促す狙い。

 訓練の内容は「Yahoo!防災速報」アプリやツイッター(アカウント名=世田谷区帰宅困難者訓練、@setagaya_1)を活用し、参加者に発災を通知後、参加者らが発信情報を活用しながら駅周辺に設定された「チェックポイント」や「一時受け入れ場所」を探し当て到着することを「ゴール」とするもの。各チェックポイントでは非常用飲食の配布や消火器訓練などを実施する。

 「リアルな災害の再現というよりも、二子玉川の街には災害時に帰宅困難者が発生する可能性が高いことについての認知を広めたい」と同区危機管理室の有馬秀人さん。「沿線利用者はもちろんのこと、近隣住民の方々にもぜひ参加してほしい」と呼び掛ける。

 応募資格は原則「ツイッターや防災アプリにアクセスしながら参加できる人」だが、当日の訓練時にはスタッフが帯同し操作などをサポートする。募集期間は今月13日まで。申し込みはせたがやコール(TEL 03-5432-3333、FAX 03-5432-3100)で受け付ける。

 同訓練の実施時間は9時30分~12時。参加無料。

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