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都市大付属中が新「グローバル入試」-英・算・作の3科目、都内男子私立中で初

11月15日に開かれた説明会の模様

11月15日に開かれた説明会の模様

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 東京都市大学付属中学校(世田谷区成城1、TEL 03-3415-0104)は、2015年度入試から英語を受験科目にした「グローバル入試」を導入する。

ネーティブスピーカーが担当する授業の様子

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 現在、私立中学校の入試科目は国語、算数、理科、社会の4科目が一般的。同校が来年度より導入するのは英語、算数、作文(日本語)の3科目の試験で、英語は英検準2級程度のレベルを求める。一般的な帰国生入試制度のように海外在住歴など特定の出願資格は設けない。諸条件の無い英語科目入試を導入するのは、都内男子私立中学では初。

 「グローバル入試」導入の経緯について、同校主幹教諭で同入試担当の松尾浩二さんは「小学校学習指導要領で外国語活動に今後ますます重点が置かれることや、小学校で英語の正式教科化が検討されている等の社会的背景を踏まえて導入に至った」と話す。また、昨年度に導入した帰国生入試の反響が大きかったこと、在校生保護者からの要望も後押しとなったという。

 入学後のクラス編制や授業体制は一般生と区別せず同校の中高一貫教育で学ぶ。英語「リーダー」の時間は希望者を対象に専属のネーティブスピーカーが担当し、米国の同学年レベルの授業を受けることも可能。

 11月15日に開催された同制度の説明会には、63組85人の親子が参加し、関心の高さをうかがわせた。英語授業の様子や昨年度導入の帰国生入試で入学した帰国子女のインタビューの上映、英語入試問題の傾向と対策等について説明。参加者は区内のほか川崎市、横浜市が比較的多く、受験対象学年だけでなく低・中学年生の参加もあったという。

 松尾さんは「学校としても今年から国際部を創設し、在学中の語学研修などを増やす方針。一般生にとってもさまざまなバックグラウンドを持つ者が同じ環境で勉強することは刺激となり、良い『化学反応』となっている手応えがある。多様な価値観に触れながら、国際社会で通用する『たくましく生きる力』を身につけてもらいたい」と話す。

 グローバル入試に特化した説明会の予定はないが、通常の説明会後に個別の質問・相談の時間を設けるほか、随時電話やメールでの問い合わせにも対応する。

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