玉川高島屋S･C（世田谷区玉川3）地下1階の「SAKE SHOP 福光屋玉川店」と「金沢 ヤマト醤油味噌（しょうゆみそ）玉川高島屋S・C店」が3月1日、北陸新幹線の開業を記念し「金沢発酵食文化」を盛り上げるコラボ商品を発売した。

福光屋の「酒かすみるくソフト・しょうゆ味」（388円）

　「福光屋玉川店」（TEL 03-5717-3305）は、1625（寛永2）年創業で金沢で最も長い歴史を持つ酒蔵の直営店。自社で醸造する100種類以上の日本酒、焼酎、リキュールなどの酒類をはじめ、伝統食品から発酵の技術と素材を使った化粧品まで「発酵」に関する品をそろえる。同S・Cには2004年に出店した。

　「金沢 ヤマト醤油味噌玉川高島屋S・C店」（TEL　03-6447-9859）は、金沢市大野の蔵元でしょうゆ、みそなどの発酵食品を製造する「ヤマト醤油味噌」の直営店。「一汁一菜に一糀（こうじ）」をテーマに掲げる。北陸新幹線の金沢開業（東京～長野～金沢）を見据え、昨年10月、同S・Cで首都圏初進出を果たした。

　今回のコラボレーションについて、福光屋の安齋真佐樹店長は「今月14日に迫った北陸新幹線の開業を記念し、互いのよいところをミックスして、共に『金沢の発酵食文化』を発信しようと意気投合したことがきっかけ」と明かす。

　コラボ商品は「金澤くりいむちーず（クリームチーズの酒粕味噌漬け）」（1,458円）。内容量は185グラムで酒粕味噌=90グラム、チーズ95グラムを練り合わせたもの。酒粕には福光屋の「純米吟醸酒粕」を、みそにはヤマト醤油味噌の「8カ月木桶熟成の『蔵出し・生・ヤマト味噌』」を使用。2つの蔵元で醸（かも）し出された「豊かな風味」が、「クリームチーズのコクを引き立てる」。化学調味料、保存料は不使用。同商品の販売は、都内では同S・Cの両店店頭のみ。

　ほかに、福光屋店内に併設されているイートインメニューの一つとして、「酒かすみるくソフト・しょうゆ味」（388円）を3月31日までの期間限定で提供する。純米酒の酒かすを配合したアルコール分0.1％未満の「酒かすみるくソフト」に、ヤマト醤油味噌の「アイスにかける醤油」をかけたもの。販売初日（3月1日）は「常連客らに一番人気だった。みたらし団子のタレのようで食べやすいと好評だった」と安齋さん。同イートインでは「福正宗　純米吟醸　かがやき金沢（純金箔入）」と「金澤くりいむちーず」のセットメニュー（918円）も用意する。

　安齋さんは「福光屋では現在、東京と金沢の各エリアの直営店でスタンプラリーを実施している。玉川高島屋で北陸の発酵食文化に触れていただいたあと、実際に現地へ訪れていただけたら」と来店を呼び掛ける。

　営業時間は10時～21時。