玉川高島屋S・Cガーデンアイランド（世田谷区瀬田2）1階に3月6日、DIYを楽しめる専門店「tukuriba（ツクリバ）」（TEL 03-6870-3636）がオープンする。

同店のアウトドア・ワークスペース

　運営は園芸資材の製造・卸・小売りや、造園の設計などを行う「プロトリーフ」（港区）。2008年に同館内の1階・2階に直営1号店を出店。多様な植物苗や培養土、園芸資材などをそろえ、土の量り売りや不要になった土の回収サービスや園芸に関するイベントやワークショップ、セミナーなども行ってきた。

　今回、同店1階部分の約330平方メートルを全面改装し新たに開いた同店。好みの材料を使ってインテリアなどを作るDIY用ワークスペースの貸し出し（1時間1,000円、1平方メートル～）、誰でも気軽にDIYを体験できるワークショップの開催（3,000円～）、木材・塗料・金具類・壁紙などの材料や工具などの道具の販売の3つのサービスを特長とする。

　コンセプトには「初体験の女性でも始められるDIY」を掲げる。各スペースでの作業では、同社女性スタッフらが「女性目線」で開発したという、のこぎりやドライバーなどの道具類を無料でレンタルするほか、必要な材料を店頭で販売していることから「主婦が子どもを保育園や学校へ送り届けた後、空いた時間に来店し、手ぶらでDIYを楽しむことができる」。

　オープンに先駆け開いた内覧会で佐藤崇嗣社長は、日本社会の空き家率の上昇と中古物件市場の活性化に伴い、「リノベーション」や入居者が内装を自由に変えられる「カスタマイズ賃貸」の需要の高まりによる「DIY人気」について話し、同店立ち上げの背景を紹介した。「自分の家を自分でより過ごしやすい空間にしたい」と考える主婦層が同店でDIYの技術を高めることで、同店主催のワークショップ講座の講師や同社社員として採用する可能性もあるという。「DIYの全国的普及と女性の活躍の場の増進を目的とし、2年以内で10店舗の展開を目指す」と意気込む。

　同店スタッフには主婦を中心に採用。店長にはDIY歴11年で、DIYの教室も開き「カリスマDIY女子」（佐藤社長）として知られる掃部関（かもんぜき）真紀さんを迎えた。店内の内装も「主婦のアイデアが満載」でデザインから施工まで同店スタッフが中心に行ったという。佐藤社長は「このDIY空間はずっと温めてきた企画。これから二子玉川の街が『DIYの聖地』となるよう盛り上げていきたい」と意気込む。

　営業時間は10時～20時。