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二子玉川で水辺活用の気運高まる-2つの水辺活用会議開催、鍵は「未来思考」

「ミズベリング兵庫島 クリエイティブミーティング」の様子・PEACE CAFE REBORN PROJECTについて説明する鎌田さん(中)

「ミズベリング兵庫島 クリエイティブミーティング」の様子・PEACE CAFE REBORN PROJECTについて説明する鎌田さん(中)

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 二子玉川エリアで11月16日、多摩川の水辺活用を話し合う2つの会議「ミズベリング兵庫島 クリエイティブミーティング」と「せたがや水辺の未来フューチャーセッション」が開かれた。

「せたがや水辺の未来フューチャーセッション」の様子

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 二子玉川ライズのカタリストBA(世田谷区玉川2)で開かれた「ミズベリング兵庫島 クリエイティブミーティング」は今年5月に発足した「ミズベリングニコタマ会議」(坪田哲司代表)が主催。約20人のコアメンバーが月に1回ほどのペースでミーティングを重ね、二子玉川の多摩川水辺環境と空間の活用などについて市民目線で話し合ってきた。これまでに一般に向けイベントとして、世界的橋梁デザイナーのローラン・ネイさんを招待した「ミズベリングブリッジデザイン会議」のほか、「ミズベ・ビア・ピクニックー 多摩川の水辺でクラフトビールを楽しむ集い」などを開いた。

 4回目のイベントとなる今回は、世田谷区が管理する多摩川河川敷「兵庫島公園」(玉川3)に焦点を当て、「二子玉川のアーバンアイランド、創造計画」をテーマに掲げた。14時から19時まで、トークセッションとワークショップ、JAZZライブによる懇親会の3部構成で約40人が参加し盛り上がった。

 トークセッションには、2010年まで同所で「PEACE CAFE」を営んでいた「PEACE TOKYO」主宰の鎌田耕慈さん、玉川町会事務局長の中村輝之さん、本紙・二子玉川経済新聞編集部の小林直子が登壇。鎌田さんは同カフェの「REBORN PROJECT」について披露。その後、会場の意見を交えながら、大正時代までは料亭や船着き場として栄え、昭和初期には遊園地などでにぎわった「エンターテインメント・シティーとしてのDNAを持っている」二子玉川の街の未来について、「住民目線だけでなはい、外から見た街の価値」などについて話した。

 ワークショップでは参加者が6つのグループに分かれ、「兵庫島を中心とした二子玉川の姿」について「現時点での法規制や障害を想定せずに」自由にアイデアを出し合い、模造紙に描いて発表した。「二子玉川駅の上部にまたがる120メートルの大観覧車」「足湯温泉」「ランニングステーション」「駅から直結の電飾遊歩道」のほか、「屋台村」「森林」「ウッドデッキ」などさまざまなアイデアが集まった。最後には「みんなで川(かわ)ろう!」を合言葉に、「川の時代の到来」を確認した。

 鎌田区民集会所(鎌田2)で開かれた「せたがや水辺の未来フューチャーセッション 多摩川から広がるまちづくりの未来」は、二子玉川緑地運動場(鎌田1)周辺を拠点に活動する「砧・多摩川あそび村」と「せたがや水辺の楽校」が主催。発足15年を迎える同団体は現在、それぞれの活動を融合させ「せたがや水辺デザインネットワーク」としてNPO法人を立ち上げることを目指しており、これに先立ち地域住民や関係者を招いて同法人の「目指すべき将来像」について意見交換会を開いた。

 参加者は約40人。「世田谷トラストまちづくり」(北沢)のコーディネートにより、同会議は「フューチャーセッションズ」(渋谷区)が進行を担い、「ストーリーテリング(Storytelling)」「インスピレーショントーク」「ワールドカフェ」「グループ対話」「クイックプロトタイピング」などの手法を取り入れ、発足以来行ってきた活動や、「多摩川を大事にしながら、次の世代・未来にどうつなげるか」について、参加者とともに考え、最後に「多摩川でやりたいことや活動」を実現した未来の姿を描いた「未来新聞」をチームになって作成し、会場で共有した。

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