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東京都市大、武蔵工大時代のマスコット「ミットバード」情報提供呼び掛け

武蔵工業大学時代のマスコットキャラクター「ミットバード」

武蔵工業大学時代のマスコットキャラクター「ミットバード」

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 東京都市大学「アクションプラン2030」は現在、同校の前身である武蔵工業大学のマスコットキャラクター「ミットバード」についての情報を募集している。

これまでに収集した「ミットバード」グッズ

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 東京都市大学は、学校法人五島育英会が1929(昭和4)年創立の「武蔵工業大学」と70年以上の伝統を持つ「東横学園女子短期大学」を2009年4月に統合して生まれた総合大学。現在3キャンパス(世田谷、横浜、等々力)に6学部18学科を有し、約8000人が学ぶ。

 同校では現在、創立90周年(2019年)、創立100周年(2029年)へ向けた中長期構想計画「アクションプラン2030」を展開中。同校の未来図を4つのプロジェクト「教育の質保証」「キャンパス教育環境向上」「ブランド力向上」「大学運営向上」で描く。

 同「ブランド力向上」プロジェクトにおいて、再び脚光を浴び始めたのがスクールキャラクター「ミット(M.I.T=Musashi Institute of Technology)バード」。現在の「ゆるキャラブーム」に先駆けて、前身校の武蔵工業大学が1979(昭和54)年にすでにキャラクターを開発していたことを「先駆的な取り組みだった」と評すのは、同プロジェクト担当で同校事務局企画室の濱田努さん。今後、周年事業などを見据えて「表現パーツ」(シンボルマーク、キャッチフレーズなど)の一つとしてその活用を提案し、この機に歴史ある同キャラクターの価値の見直しを進めたい考え。

 青いボディーに黄色いくちばしのヒバリの同キャラクターは、「向上を目指す本学の姿を『多摩川の空を天高く飛ぶヒバリ』に象徴したものだといわれている」と濱田さん。現在のスクールカラーである「都市大ブルー」と一致し、「過去と現在をつなげ、時代を超えて本学を象徴するキャラクターなのではないかと考えている」と話す。

 80年代から90年代にかけて、Tシャツやマグカップ、カレッジリングなどへの商品化もされ、学園祭では学生手製の着ぐるみが登場するなどした同キャラクター。大学の略称「M.I.T.」が商標登録の関係から使用を見合わせるようになった経緯や、校名の改名などさまざまな理由により、積極的に使われる機会が徐々に減り「現状では休眠状態」。

 今年1月8日に「東京都市大グループ」公式フェイスブックページで同キャラクターについて尋ねる投稿をしたところ、卒業生らから複数の情報が寄せられた。「このキャラクターが皆さんの心や記憶に残っていることが分かった」と濱田さん。

 現在、学内の教職員の協力の下、過去の資料や現存するグッズなどを探索中だが、経年とともに廃棄や散逸が進み十分な情報が収集できていない。デザイン決定の経緯や制作者も不明で、過去の後援会誌(1991年12月号)には色違いのメスバージョンらしき姿も掲載されているという。

 濱田さんは「武蔵工業大学時代に誕生し休眠中の『ミットバー ド』は、歴史と伝統をつなぐ大切な存在。活躍していた当時を振り返りながら、これからの都市大の未来や夢を語り合えたら」と情報提供への協力を呼び掛ける。

 同プロジェクトの詳細と情報提供先は「東京都市大学アクションプラン2030」ページの「お知らせ」で確認できる。

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