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「食と農」の博物館でお米ワークショップ 体験・試食や親子で学べる仕掛けも

過去の「お米ワークショップ」の模様

過去の「お米ワークショップ」の模様

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 東京農業大学 「食と農」の博物館(世田谷区上用賀2、TEL 03-5477-4033)2階セミナールームで11月29日、12月12日、来年1月23日の3回にわたり「平成27年度 お米ワークショップ」が開かれる。

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 主催は、NPO法人農業情報総合研究所、共催は東京農業大学「食と農」の博物館。2015年度子どもゆめ基金助成金事業に採択されている同活動。同博物館では昨年に続き2度目の開催となる。

 第1回の11月29日は、講師にあらい農産(埼玉県行田市)の新井健一さんを迎える。新井さんはこれまでに世田谷区内の小学校で出前授業も行っており、当日は「お米が出来るまで」を写真でわかりやすくレクチャーする。同社の新米を水道水やペットボトルの水などで炊き比べ、試食やおにぎり作り体験をする。

 第2回の12月12日は「海外のお米」がテーマ。同大学国際食料情報学部 国際農業開発学科 夏秋啓子教授が講師となり、タイ米や、同大学が研究している「ネリカ米」などについて学ぶ。「ネリカ米」(NERICA)とは、「New rice for Africa」の略で、病気や乾燥に強い「アフリカ米」と高収穫量の「アジア米」を交雑したアフリカ陸稲の新品種。病害虫に強い、収穫までの時期が早い、高栄養といった特徴を併せ持ち、食料不足に悩むアフリカの稲作普及のために注目されているという。当日は、同大学に留学するアフリカ・ウガンダからの留学生をゲストに招き、海外の米作りについての話も聞く。顕微鏡を使って、米のでんぷんや米につく虫の様子も観察する。海外の米の試食などの体験も行う。

 第3回となる1月23日は「お米の歴史・品種」をテーマに、一般財団法人日本穀物検定協会の清水宣之さんを講師に迎え、日本の米の歴史や品種について幅広く学ぶ。3種類の米を、米の匂い、見た目の色や味、粘り気の違いを体験し、品種当てクイズも予定している。同協会が選ぶ、3種の日本米の試食を予定。

 各回とも、東京農業大学国際農業開発学科の学生有志で編成される「農業戦隊アグレンジャー」が、子どもたちに「お米クイズ」を出題するなど、親子で「お米」について楽しく学べる仕掛けを用意。主催者の植村春香さんは「日本にはたくさんのおいしいお米があること、そのお米はいろいろな品種があり、味や香りも違うことを知って、お米を好きになってほしい。日本の米作りの技術・研究が世界の米作りに貢献していることも知っていただければ」と参加を呼び掛ける。

 対象は小学生親子。参加無料。定員=15組。先着順。各回のみの参加も可。問い合わせ・申し込みは同博物館へ。

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