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成城学園創立者・澤柳政太郎生誕150年特別展 講演会も

澤柳政太郎

澤柳政太郎

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 成城学園(世田谷区成城6)は11月5日から、創立者・澤柳政太郎の生誕150周年記念特別展「澤柳政太郎とその時代」を開く。

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 2017年に創立100周年を迎える同学園における「周年記念事業」の一環となる同展。会場は「緑蔭館ギャラリー」(成城6)。今年7月から9月にかけ、同氏生誕の地である長野県松本市で先行開催され、3万5000人以上が来場した。

 澤柳政太郎は、明治・大正時代に「日本教育界の父」と称された教育者・教育思想家。大正自由教育運動の中心的役割を担い、文部官僚として小学校の無償化や6年間の義務教育化などの改革を中心になって進めた。初代総長を務めた東北帝国大学では、日本で初めて女性の入学を認めるなど、近代日本の教育制度確立に大きな功績を残した。後半生では、成城小学校を創設し、大正新教育の指導的な役割を果たした。

 同展では、明治から大正、昭和初期にかけての日本教育史を語る上での貴重な資料として、草稿、書籍、写真など約70点を展示する予定。展示はA館とB館の2カ所で構成し、A館では松本での出生から文部官僚としての業績を経て東北・京都帝国大学総長時代までの澤柳の前半生の足跡をたどる。B館では成城小学校を創設し大正新教育をリードした時期から、晩年の国際教育家としての活躍に焦点を当てる。

 主な「見どころ」は、松本の開智学校や東京師範学校付属小学校の卒業証書、貴族院議員任命書などの証書類、大学時代に書いた旅行記「みちのおく山里日記」、ロンドン大学での講義のために用意した英文草稿、「京大澤柳事件」として知られる資料(A館)。ほかにB館では、澤柳が欧米教育視察に出発する際に成城小学校の教職員に宛てた書簡や、澤柳が日本に初めて紹介した教育方法である「ドルトン・プラン」の提唱者パーカーストとの交流資料、ホノルルで開催された太平洋問題調査会第1回大会で澤柳が行った英語での演説草稿、澤柳の広い交友関係を示す、牧野伸顕や渋沢栄一の書簡などの展示も。

 11月14日には、特別講演会「推賞すべき澤柳伝の幾つか」を同大学で開催する。講師には「澤柳政太郎 随時随所楽シマザルナシ」「澤柳政太郎 その生涯と思想」の2冊の伝記の著者で、「澤柳研究の第一人者」である新田義之東京大学名誉教授を招く。成城学園が制作した澤柳の生涯をたどるドキュメンタリー映像「成城学園創立者―澤柳政太郎」も併せて上映予定。

 展示の開催時間は10時~17時(最終入館16時30分、初日は13時~、最終日は16時まで)。入場料300円。今月18日まで。

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