世田谷・大蔵の「東京都中央卸売市場世田谷市場」（世田谷区大蔵1）内で4月20日～23日、「母の日ギフト」をテーマにしたフラワーデザインコンテスト「第5回世田谷カップ」が行われ、応募作品57点が展示された。

応募作品展の様子

　同コンテストの主催は「世田谷花き」（大蔵1、TEL 03-5494-8811）。2001年の開場以来、花や緑の流通を担う同社が「花きの販売の活路」と「小売りと産地の交流」を目指し企画した。

　応募資格者は同社の買参人登録者と世田谷市場花き部場内仲卸利用者。指定の産地から提供される花（バラ、カーネーション、トルコキキョウ、ガーベラ、カラー）を主花材とした未発表のオリジナル作品を提出する。

　今回の作品テーマは「母の日ギフト」で、商品価格が2万1,000円以下であることやサイズなどの規定がある。審査員10人が「価格の適合性」「デリバリー性」「用途の適合性」「花材の有効利用度」「技術完成度」の項目について配点し、総合点を競う。

　同コンテストへエントリーした57作品の中からグランプリに選ばれたのは「フラワーショップアスター」（豊島区南長崎）の箆津（のつ）奈緒子さん。ベージュのカーネーションを基調とした作品に添えられた眼鏡をのぞくと「いつもありがとうございます」の文字が読める仕掛け。箆津さんは23日の授賞式で「自然に肩の力を抜いて、気張らず自分らしくプレゼントできるイメージで制作した」と話した。箆津さんには賞金20万円と花キューピット協同組合（品川区）が毎年開催するフラワーデザイン競技会「ジャパンカップ」への本選出場権が授与された。

　全応募作品は同社ホームページで確認できる。